
チェコのモラヴィア・シレジア国民劇場に対する文化無償協力について
平成14年4月11日
- わが国政府は、チェコ共和国政府に対し、モラヴィア・シレジア国民劇場が音響・照明機材を購入するため(the supply of sound and lighting equipment to the Moravian and Silesian National Theater)、4,980万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が4月11日(木)、プラハにおいて、わが方石田寛人在チェコ大使と先方パヴェル・ドスタール文化大臣(Pavel Dostal, Minister of Culture)との間で行われた。
- モラヴィア・シレジア国民劇場は、首都プラハ、第二の都市ブルノに次ぐ第三の都市オストラヴァ市において1919年に設立されたチェコ三大国民劇場の一つであり、年間460回に及ぶオペラ、演劇、バレエ等の公演を行っており、その質の高さは内外に高く評価されている。しかしながら、同劇場の有する音響・照明機材の殆どが70年代に導入されたもので、老朽化が激しくなっているが、厳しい予算上の制約から既存機材の更新や新規機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、チェコ政府は、モラヴィア・シレジア国民劇場が音響・照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。