国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

レソトに対する無償資金協力(食糧増産援助)について

平成14年4月10日

  1. わが国政府は、レソト王国政府に対し、2億5,000万円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が4月10日(水)、マセルにおいて、わが方榎泰邦在レソト大使と先方モツォアハエ・トーマス・タバネ外務大臣(The Honourable Mr.Motsoahae Thomas THABANE, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Lesotho)との間で行われた。

  2. レソトでは人口の約80%が地方に居住し、うち60%が農業で生計を立てており、ほとんどの農民が平均耕作面積1から1.4ヘクタールの小規模農家である。耕地面積は国土の10%に満たず、農業の国内総生産(GDP)に占める割合は10%程度に過ぎないものの、農業以外にめぼしい産業がない同国にとって、農業は国民生活を支える重要な産業である。
     同国の農業は、主に天水に依存しているが、降雨は年による変動が激しく、総雨量にも恵まれていない。さらに近年土壌の劣化、砂漠化が進み、農業生産が不安定になっている。
     このような状況の下、レソト政府は国家開発計画に掲げる食糧自給、貧困緩和の観点から、食糧の生産性の向上および機械化の促進を図るための、肥料および農機の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
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