
トルコに対する特別円借款の供与について
平成14年3月29日
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わが国政府は、トルコ共和国政府に対し、総額120億2,200万円までの特別円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月29日(金)、アンカラにおいて、わが方竹中繁雄在トルコ大使と先方ファイク・オズトラック財務庁次官との間で行われた。
- 案件概要
「イスタンブール長大橋耐震強化計画」
99年の地震の経験を踏まえ、ヨーロッパとアジアを結ぶ国際幹線上に位置し、トルコの経済・社会活動並びに市民生活にとって重要な交通施設となっている第1ボスポラス橋、第2ボスポラス橋および新・旧ゴールデンホーン橋(後二者については円借款にて建設されたもの)等を対象に耐震補強工事を行うもの。
- 今次円借款の特徴(特別円借款の適用)
「アジア諸国等の経済構造改革支援のための特別円借款」の対象国および対象分野の拡大(2001年1月)を受けて、トルコ共和国に対して大規模災害の予防措置である「イスタンブール長大橋耐震強化計画」に特別円借款を適用することとした。
- 借款条件
(1)金利: |
年0.95% |
(2)償還期間: |
40年(10年の据置期間を含む) |
(3)調達条件: |
一般アンタイド |
(注)特別円借款の調達条件は、国際ルール上可能な範囲で原則日本タイドとなっているが、トルコは所得水準が相対的に高く、同ルール上タイド供与ができないため、本件計画の調達条件は一般アンタイドとなっている。