
タイに対する円借款の供与について
平成14年3月28日
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わが国政府は、タイ王国政府に対し、「PEA(地方配電公社)送電網拡充計画(第7段階第2期)」のための23億2,600万円までを限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月28日(木)、バンコクにおいて、わが方時野谷敦在タイ大使と先方ソムキット・チャトゥシーピタック副首相兼大蔵大臣(H. E. Dr. Somkid Chatusripitak, Deputy Prime Minister and Minister of Finance)との間で行われた。
- 案件の概要
「PEA送電網拡充計画(第7段階第2期)」
タイ北部において、既設の11変電所から送電線(115kV、総延長約455km)を新設し、同時に接続する11の配電用変電所(115/22kV)を新設するもの。
- 借款条件
(1)金利:年2.2%
(2)償還期間:25年(7年の据置期間を含む)
(3)調達条件:一般アンタイド
- 今回の書簡の交換により、1967年度以降タイに供与された円借款の総額は、1兆9,192億7,800万円(交換公文ベース)となる。
(参考)
バンコク首都圏以外の電力供給を行っているPEAの電力需要は、1991年から2000年において、経済危機の影響を受けた1998,1999年を含め年平均10%の伸びを記録した。今後10年間においても年平均6%以上の伸びが想定されている。
こうした中、本案件は地域の電力安定供給の維持、電力システムの信頼度向上、電力損失の低減のため実施されるものである。なお、PEAは従来より、地域ごとに段階分けをして送電網・配電網の継続的な設備増強を実施してきており、本事業はこのような一連の事業のうち北部地域をカバーするものである。