
スワジランドに対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成14年1月25日
- わが国政府は、スワジランド王国政府に対し、2億円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が1月25日(金)、ムババーネにおいて、わが方榎泰邦在スワジランド大使と先方グドゥザ王子・経済計画開発大臣(The Honourable Prince Guduza, Minister of Economic Planning and Development of the Kingdom of Swaziland)との間で行われた。
- スワジランドでは、農業が基幹産業であり、全農地の4割を占めるプランテーション(大規模農業)でサトウキビ、パルプ用樹木、柑橘類、パイナップル等が生産されている。
その一方で、同国全耕作地の6割を占める小規模農家は、主要食用作物であるトウモロコシ、小麦等を生産しているが、天水に頼る前近代的農業が営まれているため、生産量は国内需要に満たず、不足分を輸入することで補っている。このため同国政府は、食糧自給の達成を国家開発政策上の重要課題とし、主要食物栽培の近代化を目指す食糧増産計画の実施に取り組んでいる。
このような状況の下、スワジランド政府は、主要食用作物を生産する小規模農家の生産力向上を目的とした食糧増産を図るべく、肥料および農機の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。