
スロバキアのマテイ・フレベンダ盲人用図書館に対する文化無償協力について
平成14年1月22日
- わが国政府は、スロバキア共和国政府に対し、マテイ・フレベンダ盲人用図書館が録音機材を購入するため(the supply of recording equipment to the Matej Hrebenda's Slovak Library for the Blind in Levoca)、4,920万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月22日(火)、ブラチスラバにおいて、わが方石田寛人在スロバキア大使と先方エドゥアルト・クカン外務大臣(H. E. Dr. Eduard Kukan, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- マテイ・フレベンダ盲人用図書館は、1948年に設立されたスロバキアで唯一の盲人用図書館であり、主に視聴覚障害を持つ子供を対象に図書の録音、点字図書の作成・録音・貸出し、盲人用外国語学習教材の貸出し等を行っている。また、遠隔地の視聴覚障害者に対しては、郵送による貸出しを行うなど、スロバキア全土の視聴覚障害者にとって極めて貴重な役割を担っている。同図書館は、今後デジタル録音等により、図書の拡充を図ることとしているが、財政的な理由により新たな機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、スロバキア政府は、マテイ・フレベンダ盲人用図書館が録音機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。