
パプアニューギニア国立美術博物館に対する文化無償協力について
平成14年1月14日
- わが国政府は、パプアニューギニア政府に対し、国立美術博物館が視聴覚機材を購入するため(the Supply of audio-visual Equipment to the National Museum and Art Gallery)、3,760万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月14日(月)、ポートモレスビーにおいて、わが方田中辰夫在パプアニューギニア大使と先方ジョン・ワイコ外務大臣(Mr.John D.Waiko, Minister for Foreign Affairs )の間で行われた。
- パプアニューギニア国立美術博物館は、同国の伝統的儀式、踊りなどの無形文化財、絵画・彫刻・工芸品等の有形文化財および戦争遺品等を保存・修復するとともに、これらの文化財等を展示すること目的とした同国随一の規模と収蔵物を有する施設である。同国の生活様式は、伝統的な生活から近代的社会生活に急速に変化しており、無形文化を中心とする同国の伝統文化の保存は、緊急の課題となっている。しかし、同美術博物館の機材は老朽化が著しく、作業に支障をきたしているが、財政状況の制約から機材の更新および拡充が困難な状況にある。
このような状況の下、パプアニューギニア政府は、国立美術博物館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。