
ニカラグアの「太平洋側地域医療センター整備計画」に対する無償資金協力について
平成14年1月11日
- わが国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、「太平洋側地域医療センター整備計画」の実施に資することを目的として、4億5,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月10日(日本時間11日)、マナグアにおいて、わが方清水訓夫在ニカラグア大使と先方ノルマン・ホセ・カルデラ・カルデナル外務大臣(Norman Jose Caldera Cardenal, Ministro de Relaciones Exteriores)との間で行われた。
- ニカラグアは、内戦の影響もあり全人口の53%が子供であるため、母子の健康が保健・医療分野の最優先課題とされているが、依然として劣悪な状況にある。このため同国政府は、一次医療レベルの中核を担っている保健センターの拡充を推進しているが、施設、機材ともに不足しており、充分な基本的医療サービスを提供することが困難である。
このような状況の下、ニカラグア政府は「太平洋側地域医療センター整備計画」を策定し、この計画のための太平洋側地域3県(マナグア、マサヤ、リバス)に位置する、緊急に改善を要する7保健センターの建設および医療機材整備に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、保健センターの診療・検査効率が向上し、対象地域の住民への医療サービスが改善されることが期待される。