
ニカラグアに対する無償資金協力(セクタープログラム無償資金協力)について
平成14年1月11日
- わが国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、8億円の無償資金協力(セクタープログラム無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が1月10日(日本時間11日)、マナグアにおいて、わが方清水訓夫在ニカラグア大使と先方ノルマン・ホセ・カルデラ・カルデナル外務大臣(Norman Jose Cardera Cardenal, Ministro de Relaciones Exteriores)との間で行われた。
- ニカラグアでは、1979年に勃発した内戦が1990年に終結し、内戦後に発足した前チャモロ政権および現アレマン政権が内戦で疲弊した国内経済再建に取り組んだ結果、90年に10,000%を越えたハイパーインフレも収束した。その後、1990年代後半の旱魃や1998年のハリケーン・ミッチ等の自然災害に見舞われ、一時期インフレ率の上昇が見られたものの、1999年、2000年には落ち着きを取り戻している。
履行義務の不実行等により1996年に一旦中断された国際通貨基金(IMF)による拡大信用供与は、アレマン政権発足後の所有権法可決、税制改革法の成立等を受け、1998年3月に再開が承認された。その後、公的部門改革、国営企業の民営化、金融システム改革、社会保障改革のための努力を進めてきている。
今回のセクタープログラム無償資金協力は、同国の構造調整計画の実施を支援するもので、ニカラグア政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。
- このセクタープログラム無償資金協力によって、現地通貨コルドバで積み立てられる見返り資金は、生産分野、社会投資分野および民主化支援分野のために使用される。