平成14年3月13日

1. わが国政府は、ハンガリー共和国政府に対し、ブダペスト市立歴史博物館が視聴覚機材を購入するため（the supply of audio-visual equipment to the Budapest History Museum）、4,640万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月13日（水）、ブダペストにおいて、わが方松本和朗在ハンガリー大使と先方ゾルターン・ロッケンバウエル文化遺産大臣（H. E. Zoltan Rockenbauer, Minister, Ministry of Cultural Heritage）との間で行われた。
   
   
2. ブダペスト市立歴史博物館は、ハンガリーの歴史記録の収集、保存、展示のためブダの王宮内に設立され、ローマ時代の遺物から近現代美術に至る250万点に及ぶコレクションを収蔵している他、同博物館管轄の約60カ所における遺跡の発掘、修復、研究活動も行っている。同博物館では、プロジェクター（映写機）やモニター等を導入して展示、講演等の活動を強化し、来訪者への充実した情報の提供を図るべく努めているが、厳しい予算上の制約から既存機材の更新や新規機材の購入が困難な状況にある。
   　このような状況の下、ハンガリー政府は、ブダペスト市立歴史博物館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。