平成14年3月13日

1. わが国政府は、シリア・アラブ共和国政府に対し、文化省が音響機材を購入するため（the supply of audio equipment to the Ministry of Culture）、4,680万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月13日（水）、ダマスカスにおいて、わが方天江喜七郎在シリア大使と先方タウフィーク・イスマイール企画庁長官（Dr. Tawfic Ismail, Head of the State Planning Commission）の間で行われた。
   
   
2. シリアには、ローマ遺跡としても名高い屋外円形劇場が多く存在する。屋外劇場には、周辺の遺跡とともに多くの人が訪れるのみならず、コンサート、演劇等様々な文化行事が開催されている。例えば、ボスラ劇場で開催されるボスラ・フェスティバルは、同国における最大規模の文化行事としてシリア政府も力を注いでおり、世界中から質の高い多様な劇団が来訪する等、様々な公演が開催されている。しかし、屋外劇場で使用するための音響機材の老朽化が著しく、文化行事開催に支障をきたしている。
   　このような状況の下、シリア政府は、文化省が音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。