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グアテマラの「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画(詳細設計)」ほか1件に対する無償資金協力について

平成14年3月9日

  1. わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画(詳細設計)」および「ノンプロジェクト無償資金協力」の実施に資することを目的として、合計6億8,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月8日(日本時間9日)、グアテマラシティにおいて、 わが方上野景文在グアテマラ大使と先方ガブリエル・オレジャーナ・ロハス外務大臣(Gabriel Orellana Rojas, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Guatelama)との間で行われた。

    (1) 「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画(詳細設計)」
    (El Proyecto de Construccion y Equipamiento del Hospital
    Nacional de Puerto Barrios)
    8,100万円
    (2) 「ノンプロジェクト無償資金協力」 6億円


  2. (1)「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画(詳細設計)」

     グアテマラでは、1996年に36年間にわたる内戦が終結し、和平協定において貧困対策、保健衛生等を中心とした同国地方部に対する支援を基本方針の一つに掲げている。同国の保健・医療サービスについても特に地方部における保健・医療サービス体制の充実が急務となっているため、同国政府は「全国病院網整備計画」を策定し、全国の病院施設および機材整備を通した保健・医療サービスの改善を目指している。
     グアテマラ東部のイサバル県に位置し、同地域の最大都市であるプエルト・バリオスにある国立プエルト・バリオス病院は、1978年に建設され当初5年間の耐用年数を想定していたが、既に23年が経過し老朽化が顕著である。また、1998年のハリケーン・ミッチ、1999年の地震に相次いで被災しており、二次医療施設としての充分ななサービスを提供することが困難となっている。
     このような状況の下、グアテマラ政府は「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画」を策定し、この計画を実施するために必要な詳細設計に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (2)「ノンプロジェクト無償資金協力」

     グアテマラでは、1996年に36年間にわたる内戦が終結し、内戦後に発足した前アルスー政権および現ポルティージョ政権が経済の建て直しに着手し、比較的安定した経済状況にあったものの、1998年のハリケーン災害を引き金に1999年には金融不安問題などが顕在化し、経済成長は減速傾向にある。
     グアテマラはインフレ率の低下、税制改革、金融再編と金利の安定、為替の安定、国営企業の民営化、軍事予算削減等の経済構造改善努力を実施するとともに、独自の貧困削減戦略の下、農村部における開発等を柱とした貧困削減努力を積極的に行っている。
     今回のノンプロジェクト無償資金協力は、グアテマラ政府の要請に応え、同国の構造調整計画の実施を支援するものであり、グアテマラ政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。
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