平成14年3月7日

1. わが国政府は、ルーマニア政府に対し、ブラショフ交響楽団が楽器を購入するため（the supply of musical instruments to the Brasov Philharmonic Orchestra)、4,230万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月7日（木）、ブカレストにおいて、わが方三橋秀方在ルーマニア大使と先方クリスティアン・ニクレスク外務次官（Cristian NICULESCU, Secretary of State, Ministry of Foreign Affairs）との間で行われた。
   
   
2. ブラショフ交響楽団は1878年に設立され、ルーマニア屈指の高い演奏水準を誇るオーケストラとして、国内外における公演の他、国際フェスティバルやコンクールの開催、また、若手音楽家養成コースの実施等さまざまな音楽活動を行っており、同国の音楽文化の中枢を担う交響楽団の一つである。しかしながら、同交響楽団の保有する楽器は、長年にわたり使用してきたため老朽化が激しく、活動に支障を来たしつつあるが、厳しい財政事情の下、楽器を買い換えることが困難となっている。
   　このような状況の下、ルーマニア政府は、ブラショフ交響楽団が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。