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カンボジア国内被災民等に対する食糧援助について

平成14年2月26日

  1. わが国政府は、内戦・自然災害等の影響により深刻な食糧不足に直面しているカンボジア国内被災民等に対し、世界食糧計画(WFP)を通じ、総額25億円の食糧援助を行うこととし、このための書簡の交換(3件)が、2月26日(火)ローマにおいて、わが方楠田かおる在イタリア臨時代理大使と先方ジャン-ジャック・グレイスWFP事務局次長(Mr.Jean-Jacques Graisse, Deputy Executive Director)との間で行われた。

  2. 今回の国内被災民等向け食糧援助の内訳は次のとおり(カッコ内は供与穀物と供与額)。
    (1)カンボジア国内被災民 (コメ、10億円)
    (2)スーダン国内被災民 (ソルガム、小麦、7億円)
    (3)ケニア干ばつ被災民 (メイズ、小麦粉、8億円)


  3. (1)カンボジアは内戦の終結により復興開発の途上にあるが、未だ農業生産基盤には著しい影響が残存しており、慢性的な食糧不足の状況にある。2000年に続いて2001年にも深刻な洪水災害が発生し、多数の被災者が発生するとともに、農地等にも甚大な被害が及んでいる。
    (2)スーダンでは、18年に亘る内戦および干ばつ等の自然災害により多数の被災民が発生し栄養失調および飢餓に苦しむ等悲惨な状況にある。
    (3)ケニアでは、2000年に続いて2001年も長雨期に殆ど降雨がなかったため穀物収穫の被害が深刻化していおり、多数の被災民が深刻な食糧不足に直面している。
     これらの国内被災民等は深刻な食糧不足に直面しており、こうした状況を踏まえ、WFPは、これら難民等への援助計画を策定するとともに、各国へ援助を要請している。

  4. わが国としては、これら国内被災民等の深刻な食糧不足状況を踏まえて、人道的見地より、WFPを通じ、小麦等の穀物を購入するための資金を供与することとしたものである。
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