
スリランカのタワーホール劇場に対する文化無償協力について
平成14年2月12日
- わが国政府は、スリランカ民主社会主義共和国政府に対し、タワーホール劇場が音響・照明機材を購入するため(the supply of sound and lighting equipment to the Tower Hall Theatre)、4,990万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月12日(火)、コロンボにおいて、わが方大塚清一郎在スリランカ大使と先方チャリタ・ラトワットゥ大蔵次官(Mr. Charita Ratwatte, Secretary, Ministry of Finance)との間で行われた。
- タワーホール劇場は、1911年に設立されたスリランカで最も古い国立劇場で、900名の観客が収容可能であり、伝統芸能を中心として演劇、舞踏、音楽コンサート等の芸術活動がほぼ毎日行われている。また、同劇場付属の演劇学校では、これまで1万人を越える卒業生を輩出し、同国の芸術活動に重要な役割を担っている。建設以来90年を経た同劇場では、機材の老朽化が進み、効果的な舞台芸術効果を出すことが難しくなりつつあるが、厳しい経済情勢により機材の更新・整備が困難となっている。
このような状況の下、スリランカ政府は、タワーホール劇場が音響・照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。