
中国の雲南民族博物館に対する文化無償協力について
平成14年2月5日
- わが国政府は、中華人民共和国政府に対し、雲南民族博物館が視聴覚機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment to the Yunnan Nationalities Museum)、4,490万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月5日(火)、北京において、わが方阿南惟茂在中国大使と先方李徳洙国家民族事務委員会主任(H. E. Li Dezhu, Minister,State Ethnic Affairs Commission)との間で行われた。
- 雲南民族博物館は、中国に分布する少数民族が最も多い雲南省において、これら少数民族の有形・無形の伝統的文化財の保護・継承のため1995年に設立された中国最大の民族博物館で、少数民族について理解を深めることのできる総合文化施設として内外から高い評価を受けている。同博物館は、失われつつある少数民族固有の文化の保存・記録を作成するため、先進的な設備の充実に努めているが、厳しい財政状況下、予算の確保が困難となっている。
このような状況の下、中国政府は、雲南民族博物館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。