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カーボべルデの「プライア漁港拡張計画(1/2期)」に対する無償資金協力について

平成13年12月28日

  1. わが国政府は、カーボべルデ共和国政府に対し、「プライア漁港建設計画(1/2期)(Projet d'Extension du Port de Peche de Praia)」の実施に資することを目的として、9億8,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月28日(金)、セネガル共和国のダカールにおいて、わが方古屋昭彦在カーボベルデ大使(セネガルにて兼任)と先方ラウル・ジョルジュ・ヴェラ・クルズ・バルボサ在セネガル・カーボベルデ大使(Raul Jorge Vera Cruz Barbosa, Ambassadeur de la Republique du Cap-Vert au Senegal)との間で行われた。

  2. カーボベルデでは、水産業は外貨獲得源として重要な産業であるり、また、国民への動物性蛋白源の供給源として重要視されている。同国の漁業インフラの整備は遅れているため、現在、水産物の水揚げは、主に水揚施設や製氷施設が整備されたミンデロ漁港およびプライア漁港で行われている。中でも、プライア漁港は後背に国内最大の人口を有するプライア市を抱え、年々水揚げ量は増加しており、同国水産物の流通拠点として機能している。このため、プライア漁港岸壁では水揚作業、氷、水等の補給、休息等が同時に行われるため、漁船が3重から5重に係留されており、水揚げ作業、補給の待ち時間の増加による各作業の効率低下を招いている。また、既存の漁港施設も存在するが増大する漁獲量に対応しきれておらず、岸壁、通路等で漁獲物の取引、漁具の修理などが行われ、漁港構内が非常に混雑するとともに衛生上の問題も生じている。

     このような状況の下、同国政府はプライア漁港における水産物流通の効率化を図ることを目的とする「プライア漁港拡張計画(1/2期)」を策定し、この計画の実施のための防波堤、岸壁、荷捌き施設等の拡大に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、プライア漁港における漁獲物の効率的な流通が可能となり同国の漁業振興が図られるとともに、同国国民に品質のよい水産物が供給されることが期待される。
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