
アルメニアのマテナダラン古文書館に対する文化無償協力について
平成13年12月20日
- わが国政府は、アルメニア共和国政府に対し、マテナダラン古文書館が古文書保存機材を購入するため(the supply of equipment for preservation of historical documents to the MATENADARAN-Mashtots Institute of Ancient Manuscripts)、4,930万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月20日(木)、東京(外務省)において、わが方田中眞紀子外務大臣と先方ヴァルダン・オスカニアン外務大臣(Mr.Vardan OSKANYAN/Minister of Foreign Affairs )の間で行われた。
- アルメニア国立マテナダラン古文書館は、約30万点以上の貴重な古文書(聖書、文学、科学、医学関連)を研究・展示しているコーカサスで最大の古文書館である。また、年間の入場者が約3万人を数える、アルメニアの観光名所の1つでもある。この古文書館に保管されている多くの古文書は、経年変化による損傷を受けており、これらの修復が重要な業務となっている。同国の予算不足により、老朽化した古文書保存機材の更新が困難となっている。
このような状況の下、アルメニア政府は、マテナダラン古文書館が古文書保存機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。