
フィリピンのレイテ・ノーマル大学に対する文化無償協力について
平成13年12月13日
- わが国政府は、フィリピン共和国政府に対し、レイテ・ノーマル大学が音響・視聴覚機材を購入するため(The supply of audio-visual and sound equipment to Leyte Normal University)、4,850万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月13日(木)、マニラにおいて、わが方荒 義尚在フィリピン大使と先方テオフィスト・ギンゴナ副大統領兼外務長官(H. E. Teofisto T. Guingona Jr., Vice President and Secretary of Foreign Affairs)との間で行われた。
- レイテ・ノーマル大学は、1921年、フィリピンのレイテ島最大の都市タクロバン市において師範学校として設立され、1995年にレイテ島を含む東ビサヤ地域の総合大学となり、地域の高等教育に中心的役割を果たしていると共に、同大学付属人材開発センターを通じ、人材育成にも重要な役割を担っている。わが国は、人材育成における同大学の重要性に鑑み、1986年、同センターに視聴覚機材を供与した。供与された機材は各種活動の記録等にほぼ毎日活用され、同大学における文化活動や人材育成事業に貢献してきた。同大学では、こうした事業の更なる充実を目指しているが、厳しい財政事情のため、供与後14年以上を経て老朽化した機材の更新や新規機材の購入が困難となっている。
このような状況の下、フィリピン政府は、レイテ・ノーマル大学が音響・視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。