
タンザニアの「ダルエスサラーム小学校施設整備計画」に対する無償資金協力について
平成13年12月4日
- わが国政府は、タンザニア連合共和国政府に対し、「ダルエスサラーム小学校施設整備計画」(the Project for Development of School Facilities for Dares Salaam Primary Schools)」の実施に資することを目的として、6億900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、12月4日(火)、ダルエスサラームにおいて、わが方佐藤啓太郎在タンザニア大使と先方ピーター・ングンブル大蔵次官(Mr. Peter Ngumbullu, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で行われた。
- タンザニアの首都ダルエスサラームでは、急速な人口増加、地方からの人口流入に伴う学齢児童の増加に対し、学校施設が絶対的に不足している。1教室あたりの生徒数は、1989年の56人から1998年には113人へと急増し、教室の過密は深刻な状態であり、教育活動に支障をきたしている。しかし政府の財政悪化により施設の拡充は進んでいない。2001年7月より初等教育の無償化政策が導入されたことで、翌年1月の新学期より新規就学者の大幅な増加が見込まれており、施設不足、教室過密の更なる悪化が懸念されている。
このためタンザニア政府は、「ダルエスサラーム小学校施設整備計画」を策定し、この計画のための首都ダルエスサラームにおける27小学校223教室を建設するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、計画対象地域の6万603人の児童の学習環境が大幅に改善し、タンザニアの教育水準の向上および貧困削減が期待される。