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マラウイの「リロングウェ・デッザ地下水開発計画(1/2期)」に対する無償資金協力について

平成13年11月19日

  1. わが国政府は、マラウイ共和国政府に対し、「リロングウェ・デッザ地下水開発計画(1/2期)」(the Project for Development of Groundwater in Lilongwe-Dedza)に資することを目的として、4億9,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月19日(月)、リロングウェにおいて、わが方五月女光弘在マラウイ大使と先方マシューズ・A・P・チカオンダ大蔵大臣(Mathews A.P. Chikaonda, Minister of Finance and Economic Planning of the Republic of Malawi)との間で行われた。

  2. マラウイでは、全国民の85%(約847万人)が地方(村落)に居住しているが、安全な飲料水が得られる給水人口は約352万人(給水率約41%)に留まっている。このため多くの住民は川、沼、浅井戸等の水源に頼らざるをえず、水質不良や乾期における枯渇の問題など衛生状況と経済状況の基盤が不安定な状態になっている。こうした状況を改善するため、マラウイ政府は、2010年までに地方の給水率を現状の41%から74%まで引き上げることを目標として、1994年「国家水開発計画」を策定した。現在、マラウイ水開発省において「分散深井戸建設計画」を実施中であり、2004年までに7,000本の深井戸建設を目指している。
     このような状況の下、マラウイ政府は、「分散深井戸建設計画」を支援するものとして、「リロングウェ・デッザ地下水開発計画(1/2期)」を策定し、この計画のための給水率が41%に留まっているリロングウェ県およびデッザ県の村落に安全な飲料水を安定的に供給する深井戸の建設に必要な資金について、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、対象地域における安全な水の供給率が向上し、衛生状況と生活環境が改善され、水因性疾病の罹患率の低下が期待できる。また、住居から500m以内に給水施設が建設されることにより、水汲み労働の負担が軽減される。
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