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インドネシアの「スラウェシ島地方水道整備計画」に対する無償資金協力について

平成13年9月7日

  1. わが国政府は、インドネシア共和国政府に対し、「スラウェシ島地方水道整備計画 (Rural Water Supply Project in Sulawesi Island)」の実施に資することを目的として、8億3,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、9月7日(金)、ジャカルタにおいて、わが方竹内行夫在インドネシア大使と先方マカリム・ウィビソノ外務省対外経済関係総局長(Mr. Makarim Wibisono, Director General for Foreign Economic Relations, Department of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. インドネシアでは、水道整備が民生の安定、国民の健康福祉の向上を図るための重要な課題となっており、経済開発5ヵ年計画(1994年~)においても、国民生活・居住環境の改善のため、水道整備を含む環境衛生を重要分野の1つと位置付けている。しかしながら、地方水道分野の1997年までの計画達成率は計画された給水人口に対し約15%、村落数に対し約24%に留まり、依然として水道施設を持たず、河川、浅井戸等から直接飲料水を得ている地域も多く、水系伝染病による死亡率や飲料水不足による乳幼児死亡率の高さが問題となっている。さらに、1997年以降の経済危機により水道整備事業の進捗は著しく遅れている。
     このような状況の下、インドネシア政府は「スラウェシ島地方水道整備計画」を策定し、この計画の実施のための取水・浄水・配水施設等の建設に必要な資金について、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、約4万人に対して安全な水道水の供給が可能となる。また、安全な水道水の確保により公衆衛生の改善および女性や子どもの水汲み労働の軽減が図られるとともに村落の生産活動の活性化が期待される。
     なお、今回は、2000年度同計画(7億3,200万円)の2期分として、7カ所における水道施設の整備を実施するものである。
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