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ツバルの「プリンセスマーガレット病院建設・医療機材供与計画」に対する無償資金協力について

平成13年9月6日

  1. わが国政府は、ツバル政府に対し、「プリンセスマーガレット病院建設・医療機材供与計画」(The Project for Construction and Supply of Medical Equipment for Princess Margaret Hospital)の実施に資することを目的として、総額7億500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月6日(木)、フィジー諸島共和国のスバにおいて、わが方村山比佐斗在ツバル大使(フィジーにて兼轄)と先方アマソネ・キレイ教育・スポーツ文化相兼保健相(Hon. Amasone kilei Minister for Education, Sports and Culture; Minister for Health )との間で行われた。

  2. ツバルは、国土が狭く、また資源に恵まれないことから国内産業は未発達であり、主な国家収入源は、海外出稼ぎ者の本国送金、コプラの輸出、外国漁船の入漁料等に限られている。
     同国の保健医療サービスは、首都フナフティ島にあるプリンセスマーガレット病院と母子保健センター、および離島にある8つの診療所により提供されている。中でも、プリンセスマーガレット病院は、同国における唯一の総合病院であり、保健医療サービスの重要な位置にある。
     しかし、プリンセスマーガレット病院は、1978年イギリスの支援により建設された病院であり、開院後20年以上経過した現在、老朽化に加えて、暴風雨や塩害等により施設の損傷が著しい。また、医療機材に関しても、同様に老朽化が進んでおり、適切な保健医療サービスの提供に支障をきたしている。
     このような状況の下、ツバル政府は、円滑な日常保健医療の実施とそのサービス改善を目的に「プリンセスマーガレット病院建設・医療機材供与計画」を策定し、この計画のための病院の建て替えと医療機材の供与につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施によりプリンセスマーガレット病院の改修および医療機材の供与が行われ、ツバルの保健医療事情の向上が期待される。
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