
テヘラン大学に対する文化無償協力について
平成13年7月30日
- わが国政府は、イラン・イスラム共和国政府に対し、テヘラン大学がLL機材を購入するため(the Supply of Language Laboratory Equipment to the University of Teheran)、3,070万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月30日(月)、テヘランにおいて、わが方孫崎享在イラン大使と先方サーデグ・ハラズィ外務省教育調査担当次官(Mr. Sadegh Kharazi/The Deputy Minister of Foreign Affairs for Education and Research of the Islamic Republic of Iran)の間で行われた。
- テヘラン大学は、イランにおける学術および文化の中心になっているのみならず、ハタミ大統領が国連総会で2001年を「文明間の対話年」とする提案を行ったことに象徴されるように、ハタミ政権が欧州およびその他の地域との関係改善を進める中で、こうした「文明間の対話」を担う人材を輩出する学舎としての重要な役割が期待されている。また、同大学は国立大学として唯一日本語教育に従事している教育機関であり、イランの日本語教育の核となっている。しかしながら、教育用機材の老朽化および欠如が著しいにもかかわらず、同国の予算不足によりこれら機材の拡充が困難となっている。
このような状況の下、イラン政府は、テヘラン大学がLL機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。