国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

セントルシアの「沿岸漁業振興計画」に対する無償資金協力について

平成13年7月27日

  1. わが国政府は、セントルシア政府に対し、「沿岸漁業振興計画(the Project for Improvement of Coastal Fisheries Development)」の実施に資することを目的として、13億1,800万円(13年度2億7,200万円、14年度10億4,600万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月27日(金)、カストリーズにおいて、わが方山岸祥朗在セントルシア大使と先方ジュリアン・アール・ハントゥ外務・国際貿易大臣(Julian R Hunte, Minister for Foreign Affairs and International Trade)との間で行われた。

  2. セントルシアの主要産業はバナナ、コプラを初めとする輸出用作物の生産や豊富な観光資源に支えられた観光業であるが、今後の産業の多角化を目指していく上で、漁業が重要な産業として位置付けられている。
     セントルシアの排他的経済水域は広く、水産資源に恵まれており、漁業は国民への安価な動物性たんぱく質の供給、雇用機会の創出のための産業として期待されている。
     過去のわが国の水産無償資金協力により、水産関連施設が整備され、水産業の発展に大いに貢献している地域があるものの、島の西部から南西部にかけては、水産基盤設備が不十分なため、水揚時およびその後の水産物流の取り扱いに支障を来している。また、度重なるハリケーンの来襲により、漁船等の漁業機材等が多大な被害を被っており、安全な水域を確保する必要性にも迫られている。
     このような状況の下、セントルシア政府は漁業基地としてのスフレーおよびショゼール地区のための「沿岸漁業振興計画」を策定し、この計画のための水揚施設、流通施設等の整備に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、漁業生産・流通活動体制が整備され漁業の振興が図られるとともに、約15万人のセントルシア国民への質のよい水産物の安定供給が期待される。
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