
中央アフリカの「3号国道舗装計画」に対する無償資金協力について
平成13年7月20日
- わが国政府は、中央アフリカ共和国政府に対し、「3号国道舗装計画」(Projet de bitumage de la route nationale n' 3)の実施に資することを目的として、9億5,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月20日(金)バンギにおいて、わが方高倍宣義在中央アフリカ大使と先方アレクシス・ゴンバ計画・国際協力大臣(Alexis NGOMBA, Ministre du Plan et de la Cooperation Internationale)との間で行われた。
- 中央アフリカは内陸の開発途上国で、国外との輸送手段が空路を除けば隣国カメルーンに続く3号国道およびウバンギ河の河川航路の2手段に限られており、地理的・社会的に孤立した国情にある。この2ルートの交通手段は、河川ルートが輸送に長時間を要し乾期には水位の低下により輸送が困難になること、3号国道は雨期にはぬかるんで交通が遮断されること等の障害がある。このため、同国では、輸入に依存している生活必需品の価格が高騰するほか、経済を支える綿花、コーヒー、木材、ダイヤ等の輸出は制約されることとなる。
このような状況の下、中央アフリカ政府は「3号国道舗装計画」を策定し、この計画を実施するための道路舗装に必要な資金につき、わが国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである。
なお、わが国はこの計画に対して、平成2年度から4年度にかけて第1段階(ボッサンベレ-ヤロケ間66km)を、また平成6年度から8年度にかけて第2段階(ヤロケ-ボッサンテレ間69km)を実施している。今回はその第3段階としてのボッサンテレ-バオロ間約90kmのうち、第4期目(約26km)の簡易舗装工事を行うものである。