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セントクリストファー・ネイビスの「バセテール漁業複合施設建設計画(2/2期)」に対する無償資金協力について

平成13年7月12日

  1. わが国政府は、セントクリストファー・ネイビス政府に対し、「バセテール漁業複合施設建設計画(2/2期)」(the project for Construction of the Basseterre Fisheries Complex)の実施に資することを目的として、5億6,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月11日(日本時間12日)、バセテールにおいて、わが方山岸祥朗在セントクリストファー・ネイビス大使と先方デンジル・ダグラス首相(Denzil・Douglas, Prime Minister)との間で行われた。

  2. セントクリストファー・ネイビスは、かつてさとうきび産業に依存していたが、1985年以降産業の多角化を図り、その一つとして漁業の発展に力を注いできている。同国政府は、国家開発計画の中で食糧確保を含めた国民生活の向上を目標に掲げており、水産分野、特に小規模漁業を重視している。国民の水産物に対する嗜好性は強く、漁業が国民への動物性たんぱく質の供給、沿岸住民への雇用機会の提供等重要な役割を担っている。
     同国人口のうち、約3万人を占めるセントクリストファー島のバセテールは、最大の水揚げ地となっているが、水揚げ・保存、漁具の保管等漁業活動を支援する基盤施設が不足しているため、漁業従事者が効率的に漁業を行えない状況にある。
     このような状況の下、セントクリストファー・ネイビス政府は、バセテールの水揚げ地を施設基盤が十分に整った中核的水揚げ地とすることを目的として、「バセテール漁業複合施設建設計画(2/2期)」を策定し、この計画のための水揚げ施設、流通施設等の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、セントクリストファー島全体約3万人の消費者に品質のよい水産物が安定的に供給されることが期待される。
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