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カンボジアの「国道六A号線橋梁整備計画(2/2期)」に対する無償資金協力について

平成13年6月20日

  1. わが国政府は、カンボジア王国政府に対し、「国道六A号線橋梁整備計画 (the Project for Improvement of Bridges on National Highway Route 6A)(2/2期)」の実施に資することを目的として、8億5,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、6月20日(水)、プノンペンにおいて、わが方小川郷太郎在カンボジア大使と先方ハオ・ナムホン上級大臣兼外務・国際協力大臣(H.E. Mr. HOR Namhong Senior Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)との間で行われた。

  2. カンボジアの道路は、総延長33,720km(1997年)であるが、内戦・洪水・重車両交通といった悪条件が重なった上、維持管理も十分でないため道路施設が極めて悪い状態にあり、社会経済活動発展の阻害要因となっている。こうした状況から、カンボジア政府は、国内紛争終結後、国家復興開発計画および第一次社会経済開発計画を策定し、国家体制の建て直しを図るともに、政治の安定と国内経済の回復に取り組んできており、更にこれらの開発計画で掲げた目標を達成するため分野ごとの公共投資計画を作成し、輸送・物流システムの整備を同国経済活動全体の早期復興・活性化を成し遂げるための最重要投資分野の一つとしている。
     このような状況のもと、カンボジア政府は、1996年9月の大規模な洪水により被害を被ったメコン川流域であり、かつ首都プノンペンと農業生産地である同国北東地域とを結ぶ主要幹線道路である国道6A号線において老朽化が著しく構造上の安全性の低下した2橋(24号橋、25号橋)および、1996年の洪水で損傷した1橋(26号橋)の架け替えのために「国道六A号線橋梁整備計画」を策定し、この計画で架け替えが予定されている3橋梁のうち24号橋および25号橋の架け替えに必要な資金につき無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、年間16万台の交通量を有する国道6A号線の交通機能が確保されるとともに、洪水時の道路決壊の危険性を緩和し、周辺住民の安全の確保に貢献し、プノンペンを中心とする地域経済の活性化に寄与することが期待される。
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