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ラオスの「第二次国道九号線改修計画」に対する無償資金協力について

平成13年5月22日

  1. わが国政府は、ラオス人民民主共和国政府に対し、「第二次国道九号線改修計画」(The Project for Improvement of the National Road Route 9(Phase 2))の実施に資することを目的として32億2,600万円(平成13年度:5億600万円、平成14年度:15億4,500万円、平成15年度:11億7,500万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月23日(水)、ビエンチャン市において、わが方宮本吉範在ラオス大使と先方ポンサワット・ブーパ外務副大臣(H.E.Mr.Phongsavath BOUPHA, Vice Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. ラオス国内の道路総延長は約1万4,000kmであるが、この内、舗装率が約17%に留まっているため、未舗装道路では雨期には車両の通行が極めて困難な状態となり、ラオスの経済発展の大きな障害となっている。このような状況の下、これまでにわが国および世界銀行、アジア開発銀行、豪州等は道路・橋梁の改修に対して重点的な協力を行ってきている。
     ラオス中南部を横断する国道9号線はタイ東部とベトナム中部をつなぐ幹線道路であるが、セノ以東ベトナム国境のラオバオまでの約211km区間は幅員が狭い上、陥没箇所、未舗装区間が多く、早急な改修が必要となっている。アジア開発銀行はインドシナ半島中部地域を対象とする「東西回廊プロジェクト」に関する調査を実施しているが、その中でも国道9号線の整備の重要性を強調している。
     このような状況の下、ラオス政府は国道9号線の未整備区間のうち、ムアンパラン~ムアンピン(約60km)の整備を目的として「第二次国道九号線改修計画」を策定し、この計画の道路・橋梁の改修のために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により物流・人的交流が活性化され、特に農産物の輸送が格段に改善されることから沿線およびラオス中南部地域の経済発展に大きく寄与するほか、インドネシナ半島中央部がベトナムのダナン港を通じて海外市場につながることにより、インドシナ半島全体の経済社会発展に寄与することが期待される。
     なお、本件無償資金協力は平成12年度から14年度までに実施中の同様の案件(セノ~ムアンパラン(約73km))に引き続き実施するものである。
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