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マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団に対する文化無償協力について

平成13年5月18日

  1. わが国政府は、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国政府に対し、マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団(the Macedonian Philharmonic Orchestra)が楽器(管楽器、弦楽器、打楽器等)を購入するため、4,990万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月18日(金)、オーストリア共和国のウィーンにおいて、わが方伊集院明夫在マケドニア大使(オーストリアにて兼轄)と先方オグネン・マレスキー在オーストリア・マケドニア旧ユーゴスラビア共和国大使(H.E.Mr.Ognen Maleski, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Former Yugoslav Republic of Macedonia in Austria)との間で行われた。

  2. マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団は、同国最高水準のオーケストラであり、内外において積極的な活動を行っている。同管弦楽団は、フルオーケストラや室内楽の公演を定期的に実施するほか、公演模様は国営放送でも中継されており、全国的に多くの愛好者を有する。また、同管弦楽団は、若手音楽家の育成や青少年を対象とした音楽教育活動にも力を入れており、同国の音楽振興に果たす役割は大きい。
     しかし、同管弦楽団の所有する楽器は何れも老朽化が激しく、公演活動や音楽教育活動に支障を来している。このため、同管弦楽団は新規楽器の購入を希望しているが、財政的な理由から新規に楽器を購入するのは困難な状況にある。
     このような状況のもと、マケドニア政府は、マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。なお、本件はマケドニアに対する初の文化無償協力である。
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