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エルサルバドルの「主要幹線上橋梁緊急復旧計画」(2/2期)に対する無償資金協力について

平成13年5月17日

  1. わが国政府は、エルサルバドル共和国政府に対し、「主要幹線上橋梁緊急復旧計画(EL PROYECTO DE RECONSTRUCCION DE EMERGENCIA DE LOS PUENTES SOBRE LAS CARRETERAS TRONCALES)」(2/2期)に資することを目的として、7億2,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月16日(日本時間17日)、サンサルバドルにおいて、わが方湯沢三郎在エルサル バドル大使と先方マリア・エウヘニア・ブリスエラ・デ・アビラ外務大臣(MARIA EUGENIA BRIZUELA DE AVILA, MINISTRA DE RELACIONES EXTERIORES)との間で行われた。

  2. エルサルバドルでは、1998年に同国を襲ったハリケーン・ミッチによる洪水の影響で道路および橋梁の多くが被災し、中米を横断するパン・アメリカン・ハイウェイ上のラ・ペルラ橋、カングレヘラ橋およびヒボア橋はいまだに仮設橋で通行をかろうじて確保している。しかしながら、雨期には河川の水位の上昇で仮設橋が水没し通行が不可能となり、橋梁周辺地域に居住する住民は病院や学校へ通うことが困難となり、生活に支障をきたしている。
     さらに、これら3橋はパン・アメリカン・ハイウェイ上に位置することから主に食糧輸送を行う大型車両の通行が多く、仮設橋も疲弊してきており、3橋が落橋した場合には、地域住民の食糧不足を引き起こす可能性もあることから、早期の恒久橋の建設が望まれていた。
     こうした状況のもと、エルサルバドル政府は橋梁を建設し、地域住民の食糧の確保、さらには医療および教育機関へのアクセスを改善するために「主要幹線上橋梁緊急復旧計画」を策定し、この計画で建設が予定されている3橋梁のうち、カングレヘラ橋およびヒボア橋の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     なお、この計画は第一期と第二期からなり、第一期は平成12年度にラ・ペルラ橋の建設が行われ、今次計画は第二期のカングレヘラ橋およびヒボア橋の建設を行うものである。

  3. 本件協力により、エルサルバドルの主要幹線上の橋梁が整備されるとともに、地域住民の食糧の確保、医療および教育機関へのアクセスが改善されるなど同国の経済・社会開発に資することが期待される。
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