
ベナンに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成13年5月11日
- わが国政府は、ベナン共和国政府に対し、2億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、5月11日(金)コトヌにおいて、わが方中村實宏在ベナン大使と先方コラウォレ・アントワーヌ・イジ外務・アフリカ統合大臣(KOLAWOLE ANTOINE IDJI, MINISTRE DES AFFAIRES ETRANGERES ET DE L'INTEGRATION AFRICAINE)との間で行われた。
- ベナンでは、食糧安全保障が国家の重要課題の一つと位置づけられているが、農業基盤が未整備で自然条件の影響を受けやすいことから、農業生産性は低い上、常に不安定な状況にある。加えて人口増加率が年3%と高く、農業生産が人口増加に追いついていない。
このため、同国では米や小麦といった食糧を輸入に依存しているが、輸入した食糧では不足分を満たすことはできず、慢性的な食糧不足の状況が続いている。
このような状況の下、ベナン政府は食糧不足に伴う米を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。