
グルジアに対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成13年4月4日
- わが国政府は、グルジア国政府に対し、4億円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が4月4日(水)、トビリシにおいて、わが方廣瀬徹也在グルジア大使と先方ダヴィド・キルヴァリッゼ農業食糧大臣(Mr.
David Kirvalidze, Minister of Agriculture and Food of Georgia)との間で行われた。
- グルジアは、1991年に旧ソ連邦から独立した後、旧ソ連邦の解体の影響、国内紛争等により経済状況が低迷しているものの、現在、政情の安定化とともに改善の兆しを見せている。
今後、同国が更なる発展を遂げるためには、同国の基幹産業である農業の発展が重要課題となっている。同国国民の主食は、小麦およびトウモロコシであり、準主食はジャガイモである。同国は食糧安全保障の観点から、1995年に国家計画である「穀物生産・加工計画」を策定し、その中で小麦の自給率の向上および食用トウモロコシとジャガイモの完全自給を目指している。しかしながら、昨年の干ばつ被害などもあり、いずれも自給に至っていない。
このような状況のもと、グルジア政府は、主要作物である小麦、トウモロコシおよびジャガイモの増産に必要な農業機械(トラクター、施肥播種機等)の調達に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。