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マダガスカルの「第二次南西部地下水開発計画」に対する無償資金協力について

平成13年4月2日

  1. わが国政府は、マダガスカル共和国政府に対し、「第二次南西部地下水開発計画」(Projet de l'exploitation des eaux souterraines dans la region sud-ouest de Madagascar phase II)の実施に資することを目的として、3億4,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、4月2日(月)アンタナナリボにおいて、わが方日向精義在マダガスカル大使と先方リラ・ラツイファンドリアマナナ外務大臣(S. E. MADAME LILA RATSIFANDRIHAMANANA, Ministre des Affaires Etrangeres)との間で行われた。

  2. マダガスカルでは、従来より給水率の向上が課題となっている。現在、都市部の給水率は83%に改善されているものの、地方部での給水率は12%程度しかなく、結果として同国全体の給水率は26.2%の低水準に留まっている。
     このような状況を改善するため、同国政府は1999年に「水に関する法令」を策定し、給水分野に係わる機構改革、受益者負担の原則、民間活力の積極採用などを柱とした政策を打ち出すとともに、2000年には「貧困削減戦略ペーパー」(PRSP)を策定し、2015年までに地方の給水率を80%に改善する目標を定め、国際児童基金(ユニセフ) を始め国際機関等の協力を得ながら給水政策を推進している。
     このような背景の下、マダガスカル政府は、わが国政府が1994年から1996年にかけて実施した開発調査「オニラヒ・モロンダヴァ地域地下水開発調査」で策定された事業化計画に基づき、給水率が約10%と劣悪な状況にある同国南西部チュリアール州メナベ県を対象とした「第二次南西部地下水開発計画」を策定し、この計画の実施のための資金につき、わが国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画では、メナベ県54村落における足踏み式ポンプ給水施設建設(121本)および深井戸の改修(8本)、7村落における小規模給水施設建設、関連機材等の供与、対象村落住民に対する啓蒙活動や給水施設の維持管理などの技術指導、先方政府機関の地下水開発、給水施設建設・維持管理能力向上などに関する技術指導を実施するが、今回はその1期目として、関連機材等の供与、対象村落住民および先方政府機関に対する技術指導を行う。
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