
メキシコ国立公文書館に対する文化無償協力について
平成13年3月31日
- わが国政府は、メキシコ合衆国政府に対し、国立公文書館(the General Archives of Nation)がマイクロフィルム機材(マイクロフィルム・カメラ、同リーダー等)を購入するため、3,900万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月30日(日本時間31日)、メキシコ・シティにおいて、わが方堀村隆彦在メキシコ大使と先方ミゲル・マリン・ボッシュ外務次官(Miguel MARIN Bosch, Vice Secretary of Ministry of External Relations)との間で行われた。
- 国立公文書館は、1790年に設立され、米大陸最大の文献保存量を誇る公文書館であり、16世紀の植民地時代から現在に至るまで約460年間に亘る文献が保存されている。同公文書館は歴史的な価値を有する文献を保存していくとともに、利用者に対し必要な文献を閲覧していくことが重要な役割となっているが、需要の増加に加え、多くの文献の保存状態が思わしくないため、早急にマイクロフィルム化作業を行うことが必要となっており、新たなマイクロフィルム機材を購入することを希望しているが、予算上の制約から困難な状況にある。
こうした状況の下、メキシコ政府は、国立公文書館がマイクロフィルム機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。