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フィリピン国立芸術高等学院に対する文化無償協力について

平成13年3月30日

  1. わが国政府は、フィリピン共和国政府に対し、フィリピン国立芸術高等学院(Philippine High School for the Arts)が照明機材(スポットライト、調光機等)を購入するため、4,970万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月30日(金)、マニラにおいて、わが方荒義尚在フィリピン大使と先方テオフィスト・T・ギンゴナ副大統領兼外務長官(Mr.Teofisto T.Guingona, Jr.Vice President and Secretary of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. フィリピン国立芸術高等学院は、1977年に設立されて以来、フィリピンの芸術家育成や芸術普及のための活動を行っている。同学院が輩出した芸術家はいずれも同国を代表する著名な芸術家として成長しており、国内はもとよりASEAN(東南アジア諸国連合)等諸外国においても幅広く活動を行っている。同学院が保有する劇場は、教育用に利用される他、一般の劇場としても使用されており、年間約2万5千人の観客を動員している。しかし、同劇場の照明機材はいずれも70年代に購入されたものであり、老朽化が激しく、同学院の活動に著しく支障を来している。このため、同劇場は新しい照明機材の購入を希望しているが、予算上の制約から必要な機材を購入することが困難な状況にある。
     このような状況のもと、フィリピン政府は、フィリピン国立芸術高等学院が照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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