
アフガニスタン難民等およびコーカサス避難民に対する食糧援助について
平成13年3月21日
- わが国政府は、アフガニスタン難民等およびロシア連邦北コーカサス地方における避難民に対し、世界食糧計画(WFP)を通じ、総額6億8,800万円の食糧援助を行うこととし、このための書簡の交換(2件)が、3月21日(水)ローマにおいて、わが方林暘在イタリア大使と先方キャサリン・バーティーニWFP事務局長(Ms.Catherine
Bertini, Executive Director)との間で行われた。
- 今回の難民等向け食糧援助の内訳は次のとおり(カッコ内は供与穀物と供与額)。
(1)アフガニスタン難民等向け (小麦、5億3,800万円)
(2)北コーカサス避難民向け (小麦粉、1億5,000万円)
- (1)アフガニスタンでは、長期にわたる内戦状態の継続により、多数の難民・国内避難民が発生し、苛酷な生活を余儀なくされている。さらに、1999年、2000年と2年連続して発生した干魃災害および今冬の記録的な寒波により、これら難民等を取り巻く環境は悪化しており、深刻な食糧不足に直面している。(2)ロシア連邦内のチェチェン共和国およびイングーシ共和国では、1999年に発生したロシア連邦軍とチェチェン共和国の武装勢力との間の衝突により、多数の避難民が発生した。現地の治安状況は依然として不安定であり、これら避難民は未だ避難先から帰還することができず、苛酷な生活を余儀なくされている。
- わが国としては、これら難民・避難民等の深刻な食糧不足状況を踏まえて、人道的見地より、WFPを通じ、小麦および小麦粉を購入するための資金を供与することとしたものである。