
ニカラグアに対する無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)について
平成13年3月21日
- わが国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、8億円の無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が3月20日(日本時間21日)、マナグアにおいて、わが方鈴木康久在ニカラグア臨時代理大使と先方ベルタ・マリーナ・アルグエジョ外務大臣代理(Bertha Marina Arguello, Ministra de Relaciones Exteriores por la Ley de la Republica de Nicaragua)との間で行われた。
- ニカラグアにおいては、1979年に勃発した内戦が1990年に終結し、内戦後に発足した前チャモロ政権および現アレマン政権が内戦で疲弊した国内経済再建に取り組んだ結果、1990年の1万パーセント以上の記録的インフレが終結した。その後1990年代後半の干魃、ハリケーンミッチ等の自然災害により一時期インフレ率の上昇が見られたものの、1999年、2000年には落ち着きを取り戻してきている。
履行義務の不実行等により1996年に一旦は中断された国際通貨基金(IMF)による拡大信用供与は、アレマン政権発足後、所有権法の可決、税制改革法の成立等の努力が功を奏し、1998年3月に再開が承認された。その後も公的部門改革、国営企業の民営化、金融システム改革、社会保障改革を継続中である。
今回のノンプロジェクト無償資金協力は、同国の構造調整計画の実施を支援するもので、ニカラグア政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。