
キルギスに対する無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)について
平成13年3月13日
- わが国政府は、キルギス共和国政府に対し、8億円の無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が3月13日(火)、ビシュケクにおいて、わが方田中謙次在キルギス大使と先方テミルベク・アクマタリエフ財務大臣(Mr. Temirbek AKMATALIEV, the Minister of Finance of the Kyrgyz Republic)との間で行われた。
- キルギスは1991年の独立以来、世界銀行・国際通貨基金(IMF)等の支援を受け、市場経済への移行を目指した各種改革に着手した結果、1994年からマクロ経済は次第に安定に向かった。しかし1998年8月に発生したロシア経済危機はキルギス経済に直接的な影響を与え、1999年には物価上昇率は高まり、国際貿易は滞り、現地通貨ソムの急激な下落に見舞われた。現在も経済構造改善に努力しているが、マクロ経済の見通しは依然として厳しく、効果的な経済振興策の実施、構造改革の推進が急務である。
今回のノンプロジェクト無償資金協力は、同国の構造調整計画の実施を支援するもので、キルギス政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。