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ホンジュラスの「チョロマ川洪水対策強化計画」に対する無償資金協力について

平成13年3月10日

  1. わが国政府は、ホンジュラス共和国政府に対し、「チョロマ川洪水対策強化計画」(Proyecto para el Fortalecimiento del Control de Inundaciones en el Rio Choloma)の実施に資することを目的として、2億6,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月9日(日本時間10日)、テグシガル パにおいて、わが方伊藤昌輝在ホンジュラス大使と先方トマス・アリタ・バジェ外務大臣代理(Tomas Arita Valle, Secretario de Estado enel Despacho de Relaciones Exteriores por ley)との間で行われた。

  2. ホンジュラスの北部に位置し、チャメレコン川流域にあるスーラバレーは、同国の工業・農業生産上重要な地域であるが、1974年のハリケーン・フィフィの災害で死者が1万人を超える被害を受けた。特にチャメレコン川の支流であるチョロマ川流域では、大規模な土石流と洪水により、死者約2,500人、負傷者約2万人の被害を受けた上、国道橋および鉄道橋の流失により同国北部の陸上輸送がストップした。近年、チョロマ市の人口は急増しており(1974年の人口が約3万人であったのに対し、現在は約13万人)、同市における総合的な防災対策の整備が急務となっている。
     このような状況を背景に、わが国政府はホンジュラス政府からの要請を受け、チョロマ川の洪水対策の整備に資するための無償資金協力を実施しているが、1998年10月に同国を襲ったハリケーン・ミッチ災害の影響で、チョロマ川の河道が著しく変化したことに伴い、同川の河道の改修方法を変更した。その結果、工事量が増加し、当初の工事事業費の範囲内では、対象となっている河道の全区間を改修できない状況にある。
     こうした状況を踏まえ、ホンジュラス政府は、「チョロマ川洪水対策強化計画」を策定し、対象となっている残りの河道区間の改修に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この協力により、チョロマ市の市街地がチョロマ川の洪水災害から守られるとともに、ホンジュラス北部における物資の安定的な輸送が確保されることが期待される。 る。
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