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グルジアの「主要道路修復用機材整備計画」に対する無償資金協力について

平成13年3月1日

  1. わが国政府は、グルジア政府に対し「主要道路修復用機材整備計画」の実施に資することを目的として、3億400万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月1日(水)、トビリシにおいて、わが方廣瀬大使に代わる森野善郎在グルジア大使館参事官と先方ボリス・シャラリッゼ・グルジア国家道路局長(Mr. Boeis Saralidze, Chairman of the State Developmentof Roads of Georgia)との間で行われた。

  2. グルジアは、地理的にアジアとヨーロッパを結ぶ地にあり、特に同国の東西を結んでいる国際道路クタイシ~トビリシ~アゼルバイジャン国境ルートは、同国経済にとって重要な地域を結んでいるのに加え、コーカサス地域とアジア、ヨーロッパとを結ぶルートとして位置付けられている。
     同国の道路輸送は輸出入の63%(1999年)を占めており、近年道路輸送の果たす役割が増大しているものの、財政不足から新規の道路造成は行われていない。
     一方、現在道路局にある道路整備用機材は、殆どが旧ソ連製で、いずれも老朽化し、スペアパーツの入手が困難なため、機材の殆どを改造や部品転用をしながら辛うじて修理して活用している状況である。
     こういった状況のもと、グルジア政府は、「主要道路修復用機材整備計画」を策定し、この計画のための国内および国際物流にとって重要であるクタイシ~トビリシ~アゼルバイジャン国境間およびトビリシバイパスのうち修復整備を必要とする区間144kmを対象とした補修および維持管理に必要な道路修復用機材の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     本計画の実施により新しい道路修復用機材が調達されることで修復能力が大幅に向上し、道路管理維持業務の効率化が図られると同時に、道路沿線住民約300万人をはじめとした地域全体の物的・人的交流および生産活動の活性化が期待される。
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