
ブルキナファソに対する無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)について
平成13年2月27日
- わが国政府は、ブルキナファソ政府に対し、5億円の無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が2月26日(日本時間27日)、コートジボワール共和国のアビジャンにおいて、わが方中村實宏在ブルキナファソ大使(コートジボワールにて兼轄)と先方エミール・イルブド在コートジボワール・ブルキナファソ大使(M. Emile Ilboudo, Ambassadeur Extraordinaire et Plenipotentiaire du Burkina Faso en Republique de Cote D'ivoire)との間で行われた。
- ブルキナファソ経済の基幹は、農業および牧畜であり、天候による影響を受けやすい構造となっている。また、構造的な貿易・国際収支赤字および財政赤字を有しており、これらの解消に向けた努力は継続しているものの抱えている問題は大きい。1994年の通貨(CFAフラン)切り下げ直後は多くの困難を抱えていたが、この時期を脱した後はGDP
(国内総生産)成長率も良好に推移してきている。しかしながら経済は依然として転換期にあるとの見方が強く、引き続き政府の自助努力および国際機関、各援助国の協力が必要とされている。
同国では1991年より世界銀行・国際通貨基金(IMF)との合意の下で構造改善計画を開始し、それ以降この計画の下で財政不均衡や国際収支の是正、民間部門の役割強化、公共部門の縮小等が進められており、これらの実施状況に対しては世界銀行・IMFのみならず他の国際機関、各援助国からも高く評価されている。
今回のノンプロジェクト無償資金協力は、同国の構造調整計画の実施を支援するもので、ブルキナファソ政府が経済構造改善努力推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。