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中国の新彊ウイグル自治区博物館に対する文化無償協力について

平成13年2月26日

  1. わが国政府は、中華人民共和国政府に対し、新彊ウイグル自治区博物館(Museum of Xinjiang Uygur Autonomous Region)が文化財保存機材(顕微鏡、温湿度記録計、超低温冷蔵庫、展示ケース等)を購入するため、3,210万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月 26日(金)、北京において、わが方谷野作太郎在中国大使と先方張文彬国家文物局局長(Mr. Zhang Wenbin, Director General, State Administration of Cultural Heritage of the People's Republic of China)との間で行われた。

  2. 中国の新彊ウイグル自治区は歴史的および文化的十字路にあるシルクロードに位置し、貴重な文化財を多数有する地域であり、新彊ウイグル自治区博物館には3万点あまりの文化財が所蔵されている。また、同博物館は、文化財の修復・保存事業や考古学研究においても顕著な活動を行っており、わが国における海外文物展の開催を始め、国際的学術・文化交流にも積極的に取り組んでいる。
     同博物館が所蔵する貴重な文化財は、自然条件の厳しさにより風化が激しく、これら文化財の保存・修復を急務としている。しかしながら、同国の財政的な理由により、同博物館が新規に必要な機材を購入することは困難な状況にある。

     こうした状況のもと、中国政府は新彊ウイグル自治区博物館が文化財保存機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。

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