
ジャマイカ国家遺産保護委員会に対する文化無償協力について
平成13年2月8日
- わが国政府は、ジャマイカ政府に対し、ジャマイカ国家遺産保護委員会(the Jamaica National Heritage Trust)が視聴覚機材(ビデオ撮影・編集・映写機材)を購入するため、3,970万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月7日(日本時間8日)、キングストンにおいて、わが方松本俊在ジャマイカ大使と先方ポール・ロバートソン外相(Dr. Paul Robertson, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ジャマイカ国家遺産保護委員会は、1958年に設立され、1万件以上存在すると言われる全土に散在する歴史的国家遺産の指定、調査、保護、保全等を行っている。また、大半の歴史的建造物などは同国国民にその歴史的価値を知られておらず、壊される危機に直面しているため、観光を通じた地域振興の基盤となりうる国家遺産に対する国民の関心を呼び起こす教育・啓蒙活動も行っている。このため同委員会は、国民の教育・啓蒙活動に使用する視聴覚機材を購入することを希望しているが、予算上の制約から困難な状況にある。
こうした状況の下、ジャマイカ政府は、ジャマイカ国家遺産保護委員会が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。