国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

カザフスタンの「セミパラチンスク地域医療機材整備計画」に対する無償資金協力について

平成13年1月26日

  1. わが国政府は、カザフスタン政府に対し、「セミパラチンスク地域医療機材整備計画」の実施に資することを目的として、6億4,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月26日(金)、アスタナにおいて、わが方田中謙次在カザフスタン大使と先方エルラン・イドリソフ外務大臣(Erlan IDRISSOV, Minister of Foreign Affairs of Republic of Kazakhstan)との間で行われた。

  2. カザフスタン東部のセミパラチンスク地域周辺では、旧ソ連時代に約40年間にわたり約460回の原水爆核実験が行われた結果、地下水・土壌および周辺住民の生活環境が悪化している。同地域における医療は、診断機材の老朽化から住民に対する信頼のおける診断ができないことが大きな問題となっている。
     また、1997年の国連総会で同地域に対する支援が満場一致で決議されたのを受け、1999年に東京で開催された「セミパラチンスク支援東京国際会議」においてわが国は同地域に対する医療分野の支援を表明した。
     このような状況の下、カザフスタン政府は「セミパラチンスク地域医療機材整備計画」を策定し、この計画の実施のための医療機材の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、地域住民40万人に対し健康診断の機会が与えられ、健康診断からがんの確定診断までの一連の診断体制の確立が図られることが期待される。
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