
ミクロネシアの「ヤップ州道路整備計画(詳細設計)」に対する無償資金協力について
平成13年1月25日
- わが国政府は、ミクロネシア連邦政府に対し、「ヤップ州道路整備計画(詳細設計)(the project for the Road Improvement for the State of Yap)」に資することを目的として、4,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月25日(木)、パリキールにおいて、わが方山崎武紀在ミクロネシア臨時代理大使と先方ローリン・ロバート外務次官補(アジア・太平洋・アフリカ・多国間関係担当)(Lorin Robert, Assistant Secretary of the Division of Asia, Pacific, Africa and Multilateral Affairs of the Department of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ミクロネシアは、ポンペイ州、コスラエ州、チューク州およびヤップ州の4州からなる連邦国家であり、連邦政府は経済的自立達成のために産業の振興を模索している。ヤップ州は連邦政府の政策に基づいて、経済開発、観光開発の発展を目指しており、都市と農村部の地域格差の是正、国内市場の拡大等のためにも第一級道路の重要性を認識している。同州の首都であるコロニアはヤップ島に位置し、ヤップ島および隣接する島々に幹線道路が存在するが、舗装されていない道路が多く、さらに一部は雨期には浸水が見られる等地域住民の移動、生活物資の輸送面で支障を来している状況にある。
このような状況の下、ミクロネシア政府は「ヤップ州道路整備計画」を策定し、この計画のための詳細設計に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、約1万2,000人のヤップ州の住民の生活の向上が図られることが期待される。