平成27年3月11日
(1)環境・気候変動対策無償資金協力「災害対応能力支援計画」(供与額:4億7,400万円)
(2)紛争予防・平和構築無償資金協力「選挙プロセス支援計画」(供与額:5億4,300万円)
(1)「災害対応能力支援計画」(the Project for Supporting Disaster Resilience)
小島嶼開発途上国であるハイチでは,ハリケーン,洪水,地震等の自然災害が頻発し,急速な都市化及び加速する気候変動の影響等により,自然災害に対するリスクが益々高まっています。この計画は,UNDPを通じて,ハイチの中でも特に自然災害リスクの高い北県及び北東県を中心に,地方自治体の防災計画及び避難計画の策定,小規模インフラの改修,並びに政府関係者,専門家及び一般市民への研修,セミナー,啓発活動等を行い,それにより,ハイチにおける効果的な防災と災害対応能力の強化,並びに気候変動への適応に寄与するものです。
なお,この計画は,我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth (ACE)」の中で表明した,2013年から2015年までの3年間にわたる気候変動分野の途上国支援策の一環として実施するものです。我が国としては,全ての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,ハイチと引き続き気候変動分野で連携していきます。(2)「選挙プロセス支援計画」(the Project for Assistance to the Electoral Process)
ハイチでは,任期の切れた上院の3分の2の議席及び全下院議員の改選選挙並びに地方議会選挙の早期実施が急務となっています。この計画は,UNDPを通じて,一連の選挙プロセスのための選挙関連用品の一部の調達を行うことにより,ハイチにおける円滑な選挙の実施を支援し,それにより,民主主義及び法の支配並びに平和と安定の確保を通じた国家再建に寄与するものです。
(参考)