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キルギスに対する無償資金協力に関する交換公文の署名について

平成26年7月16日

  1. 本16日(現地時間同日),キルギス共和国の首都ビシュケクにおいて,我が方岸田文雄外務大臣と先方オリガ・ラヴロヴァ財務大臣(H.E.Ms. Olga LAVROVA, Minister of Finance of the Kyrgyz Republic)との間で,以下2件の無償案件に関する交換公文の署名が行われました。

    (1)一般プロジェクト無償資金協力「オシュ州,ジャララバード州及びタラス州道路維持管理機材整備計画」(供与限度額:24億9,100万円)
    (2)人材育成支援無償資金協力「人材育成奨学計画」(供与限度額: 1億9,700万円)

  2. 各案件の概要は,それぞれ以下のとおりです。

    (1)「オシュ州,ジャララバード州及びタラス州道路維持管理機材整備計画」

    内陸国であるキルギスでは,人や物資の輸送の約95%を道路交通に依存しており,国内の道路網が国民生活において重要な機能を果たしています。しかし,同国の道路の大部分は旧ソ連時代のもので,1991年の独立以降,整備・改修が不十分であり,道路状況の悪化は,キルギスの経済成長の阻害要因となっています。

    今回の協力の対象であるオシュ州,ジャララバード州は2010年民族衝突の発生地域であり,タラス州は他地域に比べてドナー支援が少なく,開発が遅れた地域であることから,道路整備による開発の促進が喫緊の課題です。

    このような状況を改善するため,今回の協力では,道路補修機材や除雪・融雪機材等を整備し,オシュ,ジャララバード,タラス3州内の主要道路及び重要な幹線道路であるビシュケク・オシュ間の道路において,道路の維持管理が適切に行われ,移動・輸送が効率化されることを目指します。こうした道路状況の改善により,地域の交通が改善され,地域の社会・経済が活性化されることが期待されます。

    (2)「人材育成奨学計画」

    この協力は,キルギスの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。我が国はキルギスに対し,同国の民主主義の定着を後押しするとともに,持続的かつ均衡のとれた経済成長を実現すべく,人材育成等の支援を行っています。

    今回の協力により,キルギスの将来を担う人材が同国の経済社会開発に必要とされる専門知識を修得するとともに,我が国に対する理解を深めることが期待されます。


(参考)



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