平成26年4月24日
(1)ミャンマー政府は,成長エンジンとしての貿易・投資の促進に力を入れており,2015年のASEAN経済共同体構築を見据え,ナショナル・シングルウィンドウの実現に向けて,通関手続きの円滑化に取り組んでいます。
(2)しかし,依然として煩雑な通関手続きが貿易や投資のボトルネックとなっており,通関制度の整備はASEAN諸国内でも大きく出遅れています。
(3)本件は,通関業務のみならず物流に関わる包括的な手続き支援システムとして世界的に優れたシステムである日本の輸出入・港湾関連情報処理システム技術(NACCS)及び通関情報総合判定システム(CIS)の技術を活用したミャンマーの電子通関システム(MACCS/MCIS)を構築することで,ナショナル・シングルウィンドウの導入を含む通関手続きの効率化を図り,税関行政の改革と近代化に寄与することを目的とするものです。
(1)現在のミャンマーは,5歳未満児死亡率,妊産婦死亡率等の主要な保健指標が未だ低いレベルにあることに示されるとおり,保健医療サービスの改善が課題であり,ミャンマー政府は,すべての国民に質の高い医療サービスを提供することを目標に病院ケアの改善に取り組んでいますが,特に開発の遅れた地方では病院の整備が遅れています。
(2)開発の遅れたミャンマー東北部のシャン州のラーショー病院は,地域の中核病院としての役割が期待されていますが,施設及び機材が老朽化しており,医療サービスの質の確保が困難な状況にあります。
(3)本件は,ラーショー総合病院の施設と医療機材の整備を行うことで,同病院の医療サービスの向上を図り,地域の中核病院としての機能強化に寄与することを目的とするものです。
(1)2011年に成立したテイン・セイン政権は,経済改革をはじめとする各種改革を急速に推進しており,国造りを担う優秀な人材の育成が極めて重要な課題となっています。
(2)この計画は,ミャンマーの若手行政官等を対象に,日本に留学するために必要な学費等を供与するものです。
(3)この計画の実施により,ミャンマーの社会・経済開発に関わる行政官が,各分野における課題の解決や政策の策定等に必要な専門知識を取得し,ミャンマーの改革・経済開発を促進させるとともに,日本とミャンマーの相互理解・友好関係の構築に寄与することが期待されます。
(参考)