平成26年3月12日
- 本12日(現地時間11日),ハイチ共和国の首都ポルトープランス市において,我が方田村勝義在ハイチ大使館大使と,先方エドワー・ベグベデ国際連合児童基金(UNICEF)在ハイチ事務所代表(Mr. Edouard Beigbeder, UNICEF Representative in the Republic of Haiti)との間で,2億5,700万円の無償資金協力「中央県におけるコレラ対策強化計画(UNICEF連携)」に関する書簡の交換が行われました。
- 西半球の最貧国であるハイチでは,長年の政治的・経済的混乱の結果,基礎保健サービスが国民に十分行き届いておらず,乳幼児・妊産婦死亡率等の保健指標は中南米地域で最悪となっています。加えて,2010年1月の大地震後,衛生・給水設備の損壊や未整備等を背景に,コレラ感染が発生し,被害が急増しています。
- この計画は,UNICEFと協力し,ハイチでコレラ感染件数が最も多い地域の1つである中央県において,衛生施設・給水施設の整備,衛生習慣の改善教育,関係機関の能力強化支援等を実施することで,保健・衛生環境を改善すると共に,安全な水の利用を促進するものです。この協力により,ハイチにおけるコレラ発生率が低減することが期待されます。
- 我が国は,ハイチ大地震の発生を受けて,震災からの復興と基礎社会サービスの確立を目標に,保健・衛生や教育分野を中心に,同国の食糧安全保障の確保等にも配慮した支援を行っていくこととしており,今回の協力もこうした我が国のハイチ支援の一環として実施されるものです。
(参考)
- ハイチ共和国は,面積約2.77万平方キロメートル。人口約1,017万人(2012年,世銀)。1人当たりのGNI(国民総所得)は760米ドル(2012年,世銀)。
- プロジェクト位置図(PDF:125KB)

Adobe Systemsのウェブサイトより,Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして,Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。